無くならない無免許教員による授業
また、教員免許の無い教員による授業ですね。
いままでも教員の免許更新の不備・誤認という教員本人の意識による教員免許の無い教員による授業というのはありました。
今回のケースは教員自身が授業を行うにあたって免許が無く、教員自身が指摘したうえで学校の管理体制の中で進めた事故のようです。
教員の申請不備・誤認というのは多く見てきましたが学校の管理体制上の不備の事故は初めて見ました。
校長は誤認していたということです。何をどう誤認したのかは不明ですが、通常は誤認するような内容ではないんですよね。
「バイクの免許を持っていたので車の運転ができると思ってた」というのと同じくらいかけ離れてるものなので。
新旧の教頭の交代により特別免許・臨時免許の運用について引継ぎができなかったということであれば引き継ぐべき優先順位に疑問を感じます。
今回のケースは今までの教員一人の隠ぺいやミスによるものではなく、私立学校の人事・労務意識、遵法意識の低さが事故として露呈されたものだと考えます。
特別免許・臨時免許の運用が悪いことだとは思いませんが、人事にミスが生じてしまう採用であったり、決め方に問題があります。
このように人事・労務を軽視してきた結果、教員志望者の減少により適切なレベルの教員の確保が難しくなっているというのを私立学校は真摯に受け止めるべきだと思います。
今回の事故は氷山の一角であり、表に出ない埋もれている無免許教員による授業というのが私立学校で横行している可能性があるということを生徒・保護者は認識して厳しくチェックしているという視線を学校にしっかりと送る必要があります。