二学期からの採用について
今年は昨年に続いて二学期からの採用が多く、夏休み中も学校の人事担当の人は気の休まらない日々が続きます。
来年度の専任採用と並行して二学期からの採用活動もしなければならないので学校の人事担当はもちろん、我々のような人材系の会社も忙しくしております。
来年度の採用は私学適性検査が目前なので別の機会に書いていきたいと思いますが、今回は二学期からの採用についてです。
9月からの求人というのは基本的に専任教諭採用というのはほとんど無く、常勤講師または非常勤講師の採用になることが多いです。
また、学校側の採用の経緯としては「産休代替」または「退職」に伴う欠員補充の採用がほとんどです。
「産休代替」の場合は求人票に記載していることがありますが「退職」については記載はありません。
そこでどちらの表記においても注意点があるので気をつけましょう。
「産休代替」表記がある場合
読んで字のごとくですが、専任教諭の中で産休に入るので募集がかかっています。
校務分掌を含めた常勤講師での採用になることがあります。
産育休期間を契約期間としている横柄な私学もあるので気をつけましょう。
9月から1年間就業となると、求人の多い4月着任で採用される機会を失ってしまいます。
また、後述しますが本当は「退職者」が出たにも関わらずネガティブなイメージを持たれないようにするために「産休代替」という表記を入れることもあるので全てを鵜呑みにしないように気をつけましょう。
「産休代替」表記が無い場合
ほぼ退職者が出た時だけです。
退職の理由もいろいろありますが、年度途中での私学の退職のほとんどは
体調不良による自己都合退職
となります。
学校人事は、当たり前ですが生徒の学年の要素が強いので4月スタートで3月までという年度の意識がかなり強くあります。
それをわかっている教員が「体調不良」で退職って考え難いんですよね。
もちろん、それを踏まえたうえで本当に「体調不良」ということもありますが多くは「気持ち」の部分だったり、「人間関係」だったりします。
はっきり言うとハズレ求人であり危険求人、危険学校の可能性があります。
以前、記事にしましたが学校現場というのは新任や経験の浅い教員をフォローする体制作りという意識が著しく遅れている環境です。
前任者が4月からの4ヶ月で退職してしまうような環境に新たに入って9月からの7か月間も耐えるというのは厳しいと思います。
そのため「退職者」が出ても「産休代替」として求職者を呼び込み、採用につなげていくということを考える学校が出てくるのです。
求人に至った経緯や背景などは学校の求人票に記載されることはほとんど無いので、情報をしっかりキャッチするためにも一般の求人サイト(この場合、求人票を載せてるだけの私学教育研究所は役に立ちません)や人材会社の求人をしっかりチェックしましょう。
求人サイト・人材会社評価は下記、記事にまとめてあります。