【私学の教員採用裏事情】~私立学校教員への転職・就職志望者必読ブログ~

元学校人事コンサル社員が私立学校の教員採用の内部事情をお知らせします。教員志望の大学生、公立から私立への転職を検討している方、私立学校にお勤めの方、私立学校に子供を通わせている保護者の方が知っておくべき私立学校の実態。

私立学校教員の副業のやり方

f:id:WAYOU:20180527012619j:plain

近年、一般企業では副業を解禁する方向が強まっています。一般企業では許可制であったり、副業推奨なんて会社もあります。

(競合する企業での副業はいうまでもなく禁止)

 

公立学校の教員も私立学校の教員も許可が必要な場合がほとんどです。

 

公立教員は公務員扱いなのでできないと思っている人もいますが「許可のもと」で模擬試験の監督や英検の二次試験の口頭試問の試験官をやることがあります。

 

私立教員も公立と同様に「許可のもと」で副業をすることができる学校もあります。もちろん全面禁止の私立学校もあります。ただし、やはりあくまでも学校の業務を最優先にした上での副業です。

 

副業として公立と同様に模擬試験の監督や英検の二次試験の試験官をやることがあります。また、実技教科の人はその実技教科に関する副業をやることがあります。5教科の教員は本の執筆・教材の作成、模試などの問題作成や答案チェック等があります。

 

非常勤講師の人は公立学校、私立学校問わずほぼ副業が可能です。そもそもどちらも授業のみの給与ですし、公立教員は自治体によっては夏休み期間中の給与がないこともありますので月10数万で副業を禁止されてしまったら生活が立ち行かなくなります。

 

また、学校の非常勤講師としての掛け持ちというケースも近隣校でなければ問題ないことが普通です。

 

やはり常勤講師が苦しい思いになるのですが、副業はやらないほうがベターになると思います。専任教諭登用前提の常勤であれば副業をしたいと思っても学校側は「今は副業よりも学校内の仕事を優先して専任教諭になるための力をつけてほしい」と思われると思います。

 

学校に隠して副業をやるって手もありますが副業をして得られるものと専任教諭登用の機会を失うことでは釣り合わないと思います。

 

専任教諭登用前提でない常勤講師で学校の業務も十分にできているという人は目の前の副業をするよりも翌年度に専任教諭になれる学校を探したり教科指導などの研鑽をしたほうがいいと思います。

 

専任教諭の採用で生徒と授業以外で関わることの多い常勤講師経験は武器になりますし、専任教諭になって慣れてしまえば副業ができる学校であれば副業ができます。

 

今の雇用形態や将来などをしっかり考えて副業について考えたほうがいいでしょう。優先順位のつけ方を間違えないようにしましょう。

  

私立学校の採用について質問がありましたらコメントください。できる限り答えたいと思います。