【私学の教員採用裏事情】~私立学校教員への転職・就職志望者必読ブログ~

元学校人事コンサル社員が私立学校の教員採用の内部事情をお知らせします。教員志望の大学生、公立から私立への転職を検討している方、私立学校にお勤めの方、私立学校に子供を通わせている保護者の方が知っておくべき私立学校の実態。

教員採用の年齢制限について

教員採用に年齢制限を設けている私立学校があります。若年層のキャリア形成のためということが理由です。

 

実際に書類選考で年齢だけを見て判断をする学校もありますし、年齢不問で年齢なりの経験やキャリアを積んでいれば積極的に採用するという学校もあります。

 

年齢不問の選考の方が現在の学校内の年齢構成として30代・40代の教員は他の年齢層に比べると少ないことが多いので意外とうまくいってる印象です。一通り学校や社会経験もあり、あえて転職を選択するという年齢ですから転職する可能性のある学校のことはしっかり調べているのでマッチしますし、実際に学校に入ってからも内部の教職員と折り合いを付けるだけの経験をしてからだと思います。

 

一概には言えませんが著しく低い年齢制限を設けている学校は教員採用に対する姿勢と学内の人事環境に疑問を感じる事があります。様々な理由がありますが多くは根本にあるのが「良いことも悪いことも他と比べられたくない」ということです。

 

これだけ世の中では「組織は変化しないと生き残れない」と騒がれているのにも関わらず、「他と比べられたくないから」という理由で社会を知らないような若い教員だけに特化して教員採用をするのはもはや内部での自浄作用を失った組織だと思います。

 

「変化」は「比較」や「気付き」から生まれるにも関わらずこの方針だけは理解ができませんでした。

 

専任教諭としての採用であれば、まだ生活の安定のために自浄作用を失った組織に合わせることができるかもしれませんが非常勤講師・常勤講師でこのような学校での就業は非常に辛いものがあります。教員からすれば来年度は別の学校に行こうと思いますし、実際に教員が辞めれば来年度は別の教員が補充されてその教員も同じことを繰り返すのです。

 

求人票一つをとっても学校は「見られているという意識」が低過ぎます。いつまで「学校」・「教育」・「教員」という単語を聖域と勘違いし続け、社会と乖離した価値観でいても良いと思い込み続けるのでしょうか。

 

教員を目指す方たちも自身が志望する学校について多くの情報とそれを取捨選択する目を身に着けて就職活動をされることを勧めます。

 

私立学校の採用について質問がありましたらコメントください。できる限り答えたいと思います。