進学校と非進学校の採用の比較
保護者が(私立)学校に求める事の重要な事のひとつが「進路指導」です。
生徒は「友達が行くから」や「第一志望であの学校を受けるなら滑り止めはここだから」で志望校を決めることもありますが保護者の方は学校説明会やHP等で進路実績を見ています。高校がゴールではありませんし、高校を卒業してから自身の子供がどうなりたいかをできるだけサポートしてあげたいという思いがあるからです。
私立学校にとっては生徒も大事ですが保護者も同様に大事な「お客様」です。学費を払うのは保護者ですし、それに見合ったものを自身の子供が受けているかを考えることもあると思います。
学校における生活指導は行いますが保護者目線で受験校を選ぶときに「進路指導」が重要な要素であれば学校は生徒にあった進路指導を提供しなければなりません。
進路指導をするのに重要なのはいうまでもなく「受験指導」です。
保護者にとって高校は通過点であり、その先に自身の子供がどこに進学し、どう働いていくかが重要なこととなります。
「お客様」のニーズが「受験指導」であれば、学校はそのニーズにこたえるために「受験指導」「進学指導」を行います。
進学校であれば学内のノウハウや生徒の雰囲気などで受験に対する意識が高くある学校がありますが非進学校の場合は部活動への行き過ぎた傾倒、生徒の雰囲気が受験ではないことが多々あります。
そうすると非進学校において必要なのは保護者の期待に添うように生徒の受験意識を高め、受験指導をしていくことになります。
進学校で求められる「進学指導」はより高いレベルの教科知識であり、生徒自身、保護者が納得できる授業にあります。非進学校は「進学指導」に向けるための「生徒指導」も必要となります。
両社に共通するのは程度の差はあれど「進学指導」です。
そして保護者、生徒のニーズにこたえて生徒を獲得していく必要がある私立学校は現状の進学レベルから常に上を目指します。
やみくもに教員募集に応募するよりも学校の「お客様」である保護者が求めているレベルの教科知識、進学レベルがあっているかをしっかり研究しましょう。
決して、非進学校だから受験指導ができなくて構わないということはありません。学校が向かう一歩先の教科知識、受験指導ができなければなりません。
採用される→学校に求められる→生徒・保護者に求められる
という一般企業の最終顧客のことを考えるという考え方は私立学校にもあてはまります。
自身の教育観も大事ですがその教育観が生徒・保護者に求められているかを考えるのは進学校も非進学校も変わらない考え方となります。自身の価値を整理し、私立学校の教員採用試験に臨んでください。
私立学校の採用について質問がありましたらコメントください。できる限り答えたいと思います。